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生活習慣病の対策

高血圧・糖尿病・高脂血症・痛風・メタボリックシンドローム・脳卒中・狭心症・・・
それぞれの病気は、独立した病気ではなく互いに関係する複雑な病気群です。今の数値に一喜一憂するのではなく
将来の健康や生活を視野に入れた治療戦略をとる必要があります。
ひろはし薬局では、健康診断の結果について詳しく説明し日常生活の注意などのアドバイスも行っています。

まずは適正体重を維持する
   肥満度が高い人は、インスリンというホルモンが効きにくい状態(インスリン抵抗性)になりやすく、高血糖・糖尿病
   だけでなく、血圧が上ったり、悪玉コレステロールが増えたり、動脈硬化が早く進行して脳卒中や心筋梗塞になり易い
   ということがいろいろな研究でわかっています。
   でも多くのダイエット法は肝心な体脂肪を減らさないで筋肉を落としているため生活習慣病対策としては問題です。
   運動と漢方薬の組み合わせで正しい減量をしていただきたいと思います。

フリーラジカル(活性酸素)対策はしっかりと
   生活習慣病の進行にフリーラジカルは密接に関係しています。野菜の少ない献立・タバコ・食品添加物・ダイオキシン・
   など、我々の体内ではフリーラジカルが常に生まれています。そして加齢に伴ってフリーラジカルを消す働きも衰えており
   生活習慣病の進行や老人特有の身体になるのです。
   天然薬はフリーラジカルを消す働きを持つものが多く、生活習慣病対策に天然薬を加えることはとても重要です。

血液をサラサラに
   健康な40代の方でも8割の人に微小な脳梗塞ができている。この事実は動脈硬化が確実に起こるということです。
   血液の供給がなくなれば機能低下や細胞死となり、脳では脳梗塞、心臓では心筋梗塞、腎臓では腎不全など部位に
   よっては生命に関わってくるのです。

認知行動療法を応用する
   身に着いた生活習慣を変えるには努力を要します。心療内科学会では認知行動療法の技法で行動変容に成功して
   いるとの報告を知り、行動変容のためのアドバイスを行いたいと思います。

血圧が高い人は、血圧をきちんと下げる
   糖尿病や脂質異常症であっても、血圧がきちんと下がっていないと脳卒中や心臓病の危険性が高くなります。
   血圧を下げるには薬に頼るだけでなく、食事や運動習慣を見直すことが重要です。
   生活習慣を変えたり負担の少ない天然薬で、あなたの脳・心臓・腎臓などの大切な臓器を守りたいのです。       

家庭での血圧の測り方(JSH2004)・・・測定部位は腕(上腕)を使い、手首や指は推奨されません。
 朝 : 起床後1時間以内
     排尿後
     食事や薬を飲む前
     1〜2分安静にした後
     起きた姿勢で測ります。
 夜 : 寝る前に
     1〜2分安静にした後
     起きた姿勢で測定します。

 数回測っても構いませんが、記録は1回目の数値を記録します。
 この方法で朝も晩も135/85以下なら高血圧治療の必要はありませんが、正常値125/80をオーバーしている方は
 生活習慣の見直しを始めた方がよいでしょう。

糖尿病性神経障害・足壊疽・足切断⇒医師による血糖管理+漢方薬の積極利用で壊疽・切断を予防
   比較的早期に始まる神経障害により、しびれや麻痺などの感覚異常が現れると、少しの傷でも壊疽になり易く
   又治りにくいのが糖尿病の特徴です。神経障害は糖の代謝が関係するので、血糖管理が重要ですが医師の
   治療と並行して、糖代謝を改善する漢方薬の使用により神経障害の発症を遅らせることができます。
   治りにくい傷や壊疽に対して、漢方関係での優れた報告(東京大・永井など)も多くあり足の切断が予防できて
   います。ハクシュウサン・センキンナイタクサンなど一般的でない漢方薬も使用されていますが、症状が現れたら
   早期に漢方薬を使用することが壊疽や切断を防ぐ一つの方法として期待されます。
   ※胃もたれや便秘などの胃腸障害・インポテンツなども神経障害で起こるとされています。

糖尿病性網膜症・失明⇒医師による血糖・血圧管理+微小血液循環を改善する漢方薬
   網膜症は血管の動脈硬化が原因なので血糖管理・血圧管理が基本になります。網膜を栄養する毛細血管は
   とても細く動脈硬化が進みやすいため、栄養補給のための脆い新生血管が簡単に作られます。この新生血管は
   眼底出血を起こしやすいためレーザーで焼くなどの方法が取られますが、動脈硬化の進行を抑えることが優先
   されるべきです。
   血圧管理の重要性はここにありますが、網膜の細い血管では最高血圧(収縮期血圧)よりも平均血圧を重視する
   方が動脈硬化の予防に効果的であると考えられます。平均血圧を効果的に下げるには末梢抵抗を低下させる
   必要があり、フリーラジカル(活性酸素)やオケツを去る漢方薬が有効です。

糖尿病性腎症・透析⇒医師による血糖・血圧管理+牛黄による腎保護作用・微小血液循環を改善する漢方薬
   糖尿病性腎症も血管の動脈硬化が原因なので血糖管理・血圧管理が基本になります。糖尿病による血液透析は
   年々増加しており、厳格な食事制限・水分制限に加え週3回・1回4時間の透析治療などにより、味気ない非常に
   不便な生活を送ることになります。腎臓を1年でも2年でも長持ちさせるためには、血糖管理・血圧管理は最低限
   必要となります。ただ腎臓保護には最高血圧(収縮期血圧)よりも平均血圧の方が重要で、特に腎臓での平均血圧
   を下げるには牛黄(ゴオウ)が効果的であると考えられます。
   漢方薬は電解質に影響を与えることがあり慎重に使用すべきですが、微小循環を改善したり腎臓の負担を軽減する
   作用も報告されており、経過をチェックしながら使用すれば効果は大と考えられます。
   透析の導入を遅らせる鍵は、牛黄の使用の有無にかかっているのではないかと考えられます。

慢性病

   慢性肝炎・慢性腎炎・胃潰瘍・慢性気管支炎・COPD・蓄膿症・白内障・緑内障・慢性痛・・・
   保険診療内で通常行う治療とは異なる視点から、治療効果を高め、副作用を軽減し、進行を遅らせることができる
   方法を紹介します。   

慢性肝炎(C型肝炎・B型肝炎)⇒漢方薬を用いた瀉血法・牛黄や熊胆による消炎利胆法
   肝炎において瀉血が肝硬変や肝臓ガンへの進行を遅らせることが知られています。そこで瀉血と同様の効果が期待
   できる漢方薬の駆オケツ剤を使用します。実際に漢方治療研究会で駆オケツ剤の効果が発表されました。
   ただし補血系の駆オケツ剤では悪化することも考えられますので、体質に合った瀉血系の駆オケツ剤を使用します。
   また利胆薬が肝機能を改善するので広く使用されていますが、利胆作用と消炎作用を兼ね備えた牛黄(ゴオウ)と
   熊胆(クマノイ)の併用により著明な肝機能改善効果が報告されている(京都府立医科大・中嶋ら)ことより、現在の
   治療に加えると肝機能の改善および肝硬変・肝臓ガンへの進行を遅らせることが大きく期待できます。

蓄膿症(慢性副鼻腔炎)⇒漢方薬を使い細菌感染を起こしにくい副鼻腔環境を作る
   細菌を排除する生体機能を高める漢方薬や抗菌作用のある生薬を組合せ、後鼻漏(濃い鼻汁が喉に下がる症状)・
   鼻閉(鼻づまり)・いびき・口臭・・・などの症状を改善します。たかが蓄膿症と侮る無かれ、不眠・昼間の眠気・日中の
   集中力低下・掌蹠膿疱症などの難治性皮膚病の原因にもなり、動脈硬化の進行にも深く関係し心筋梗塞を起こすこと
   もあります。漢方薬で免疫機能を高め、治療の中心となる抗生物質の効果を上げれば耐性菌も生じにくくなります。

緑内障(高眼圧緑内障・正常眼圧緑内障)⇒微小血液循環改善・フリーラジカル除去で視神経を保護し失明を防ぐ
   緑内障の治療の基本が眼圧の低下です。しかし眼圧が正常でも緑内障は進行することがわかっています。その原因の
   一つに視神経に酸素や栄養を供給する血流の悪化が考えられています。またフリーラジカル(活性酸素)の発生も
   視神経を傷つけ緑内障の進行と関係が深いようです。微小循環を改善させるには、活血作用のある漢方薬で積極的に
   血液を動かすようにします。サフラン・ベニバナを使うのも手軽ですが必要量はしっかり使いたいものです。漢方薬や
   天然生薬・ハーブには元々活性酸素除去効果がありますから、2つの作用で緑内障から視神経を保護しあなたの大切
   な眼を失明から守ることができると考えられます。

ガンの相談

胃ガン・膵臓ガン・食道ガン・肺ガン・大腸ガン・肝臓ガン・胆嚢ガン・乳ガン・腎臓ガン・膀胱ガン・子宮ガン・卵巣ガン・前立腺ガン・睾丸腫瘍・舌ガン・脳腫瘍・白血病・リンパ腫・骨肉腫・皮膚ガン・咽頭ガン・喉頭ガン・甲状腺ガン

  末期ガンで手術ができず放射線や化学療法も期待できない手の施しようもない場合には特に、漢方薬が
  残された道であり治る可能性の残された最善の方法ではないかと思います。
科学的な評価が不十分だと
  言う理由で拒否するのではなく、実際に治った人がいるという事実を
優先させて努力するのが使命だと信じ
  ています。
しかし、金銭的な負担も示しながら、ガンの部位・進行度・体力の程度などによりデータがあればそれを示し
   適切な方法を納得できるよう説明することも義務だと思います。。

ガンの代替療法

  ガンの進行度や心身の状態によって、各種の療法を使い分け、または組み合わせる必要があります。主治医から
  「もう治療法がない」と言われても絶望しないように!方法はいくらでもあるのですから。命ある限り希望はあり
  ます。希望を捨てない限り未来はあります。

A.効率よく薬物を作用させる
  薬や栄養が充分に届かなければ治るものも治らない。漢方薬でルートを確保することが大前提。そして流れをスムー
  ズにし(通経・活血)治癒エネルギーを高める(散寒)ことで、他の療法の効果は更に上がる。基本中の基本!

     ルートの確保(ガンの種類と進行度や体質等を考慮した漢方薬)、通経(牛黄、熊胆、麝香)、
     活血(2号方、ササヘルス、レバコール)、散寒(烏頭・附子剤)など
B.アポトーシスを誘導する
  ガン細胞をアポトーシス(自然死)させる。進行したガンには必須。

     フコイダン、D-フラクション、抗ガン生薬、など
C.免疫力を強化する
  免疫力の強弱が、ガンの進行を左右する。免疫力が低下する手術や化学療法の前後にとるのも有効。単独では有効例
  は多くなく、組み合わせた方が高い効果が期待できる。

     β-グルカン(アガリクス、AHCC、冬虫夏草、霊芝、カバノアナタケ)、
     ガラクトマンナン(メシマコブ)、アラビノキシラン、免疫ミルク、プロポリス、など、
D.免疫細胞を増やす
  化学療法や放射線治療で減少するのが免疫細胞。治療中や免疫細胞の数が少ない人は必須。造血系のガンや肝臓ガン
  では積極的に使用したい。

     鹿茸、田七人参、レバコール、ササヘルス、薬用人参、牛黄、など
H.血管新生を抑制する
  ガンの成長に欠かせない新生血管を断つ。転移の防止にもなるので転移の可能性がある時はとりたい。

       サメ軟骨、コンドロイチン、など
I.ガン細胞を攻撃する
  抗がん剤のような作用がある。進行の早いガンの勢いを抑えたいときに有効。

       抗ガン生薬、タヒボ、WTTC、など

このほか、E.胃腸の機能を高める F.腸内環境を整える G.酸化ストレス(活性酸素)を防ぐ J.ガンの原因となるウィルスを抑制する K.重金属や発癌物質を排泄する L.気力を増す M.微量栄養素を摂取する などの方法や、
イメージ療法(精神腫瘍免疫学により効果が確認されたものもある)などもあります。
また、手術・化学療法・放射線治療を受ける前なら治療の効果を上げる体制を作るため(A+B+C+D+Iの組合せ)等
状況により取捨選択するべきでしょう。

ルートを確保する漢方薬の例を挙げれば、胃ガンに(人参湯・建中湯類・黄連剤など)肺ガンに(黄耆建中湯加半夏・四逆
湯類など)肝臓ガンに(
柴胡剤・インチン嵩湯・梔子剤当帰剤など)大腸ガンに(建中湯類・承気湯類など)乳ガン
や子宮ガン・卵巣ガンに(当帰剤・地黄剤など)白血病など血液ガンには(四逆湯類・当帰剤・地黄剤など)を使用します。詳しくは、ご相談の時にお尋ね下さい。

難病

   ベーチェット病・多発性硬化症・重症筋無力症・エリテマトーデス・再生不良性貧血・サルコイドーシス・
   筋萎縮性側索硬化症・強皮症・皮膚筋炎・特発性血小板減少性紫斑病・結節性動脈周囲炎・潰瘍性大腸炎・
   ビュルガー病・天疱瘡・脊髄小脳変性症・クローン病・パーキンソン病・アミロイドーシス・ハンチントン病・
   モヤモヤ病・ウエゲナー肉芽腫症・拡張型心筋症・表皮水疱症・膿疱性乾癬・特発性大腿骨頭壊死症・
   特発性間質性肺炎・網膜色素変性症・など
   難病には、原因の解らない病気と原因はわかっているが効果的な治療法のない病気があります。どちらにしても現代
   医学的に難病であって、違う視点から病気をみる漢方薬などで解決できる場合もあります。
   以下に漢方独特の考え方を示します。

   難病対策その1 腎の虚を補う
     腎は漢方的には両親から受け継いだ生命の源を指します。腎の虚とは生命活動力の低下を意味します。
     鹿茸や補腎剤を使用します。

   難病対策その2 体内の凝り固まっている冷え(寒)を去る
     冷えが身体の治癒力を低下させていることもあります。意外と自覚しない冷えも多く経験します。
     附子・烏頭剤の使用が勧められます。

   難病対策その3 オ血・乾血を流す
     オ血・乾血とは漢方用語で血液循環の悪化している状態です。
     難病・慢性病の多くにオ血・乾血が存在し、治癒を妨げています。
     各種駆オ血剤を使用します。頑固なオ血・乾血には動物性駆オ血剤が必要になります。

   難病対策その4 経絡の塞がりを開く
     経絡は氣・血の通路です。経絡の通りが悪いと治療効果が充分現われません。
     牛黄・熊胆・麝香などの開竅薬で経絡を開きます。